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野の花のインディアン

小田急線に鶴川という駅がある。新宿から行くと、町田の2つ前。実家があり、通った中高がある場所だ。もう随分とご無沙汰している。高校の頃、部活が終わるとみんなで駅に行き(私立だったので電車で通ってるやつが多かった)付近のたまり場(ファミレスだったり、今で言うカフェ的なとこだったり、喫茶店だったりと色々)で、食事したり、一服したり、ゲームしたり…大概はその後に「鶴荘」という小さな雀荘に流れていた。しかし、ずいぶんと暇だったんだな。昔は鶴川駅前なんて、ホントに何にもなくて、今のパチンコ屋とか小田急のスーパーがあるあたりに、ごちゃっとした個人店が軒を連ねていた。その中に「野の花」というたまり場の一つにしていた喫茶店があった。

スティサン交差点

黄色い壁紙が貼られた細い階段を登ると、店があった。働いていたのは、どんな人だったかちょっと覚えてない。なんかそこそこきれいな感じの姉妹じゃなかったっけか。いつも4、5人で行って、テーブルを2つぐらい占拠。そういえば、テーブル型のゲームもまだ置いてあった。そこはスパゲティ(決してパスタではない)のメニューが多く、売りにしているような感じだった。あとピラフも多かった気がする。中でも人気だったのが「インディアン」という名前のスパゲティだった。

今思うと単純なんだが、この「インディアン」とはカレーソースのかかったスパゲティ。カレーだからインド。正直なところ味は、もうすっかり記憶の彼方なんだけれど、よく頼んでいたのを覚えている。

とある夜中に、ふとそれが食べたくなった。味も見た目も覚えていないのに。いそいそとカレーを作り、スパゲティを茹でた。味はもちろんスパゲティにカレーをかけたもの。それ以上でも以下でもない。そして、野の花のインディアンと同じ味かどうかも、わからない。郷愁は特に満たされることはなかったが、お腹はそれなりに満足したので眠った。