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グッドモーニング、バンコク

枕元に置いたスマートフォンがピピピ、と鳴る。同時に左腕のPebbleも振動を伝えてくる。止めた後にも少しうだうだとベッドの中に。時刻はAM6:34。

隣の寝室からは、かすかにテレビ音が漏れ聞こえている(俺のイビキ&夜に彼女が起きるので寝室は別)。園に行くようになってから、起床時間が早まった。音で判断するに、Youtubeでの最近のお気に入り「Маша и Медведь」だ。「マーシャと熊」は、ロシア製のCGアニメで、熊と女の子、その仲間が繰り広げるストーリー。とても良く出来ている。扉をあけて「おはよう。サワディクラップ。」と声をかける。顔をクシャクシャにして、まるで長い眠りから奇跡的に蘇ったんじゃないかと思うぐらい、本当に嬉しそうな顔でキャッキャと笑いながらベッドからかけ寄ってくる。嬌声と共におはようのハグ。彼女の顔は、すぐにまたテレビ画面に戻るけど、くすぐったりして暫しベッドの上でじゃれる。妻はといえば、最後のあがきか布団をかぶって眠りを続けようとしている。AM6:41。

部屋を出てシャワールームへ。少し熱めの湯を浴び、身体にも朝を知らせる。昨晩のビールは残る程の量ではなくて良かった。シャワールームを出て、パン一で続きの洗面所へ。壁一面が鏡だと、否応となく今の自分を見せつけられる。切ない下腹部をちらりと見て、歳取ったなぁ、などと思ったり。歯を磨き、髭をあたる。大半が白くなった。最近では鼻毛にも白いものが混じりだしている。下の方にも数本。ドライヤーにて、髪を乾かす。昔はハードジェルで固めてオールバックにしていたが、バンコク暮らしでは汗かいて崩れることも多いし、妻の趣味もあってソフトモヒカン的な感じ。マットワックスを少し。AM6:54。

俺がシャワールームにいる間に、妻は観念してキッチンに。彼女の朝食の準備。園に行ってしまえば、もう一眠りできるのでココは朝の頑張りどころ。気まぐれな彼女に食事を摂らせるのは一苦労だが、今朝は比較的おとなしく食べているようだ。と、思ったのもつかの間、食べ終わったところで「ウー」と座り込み唸る彼女。このところ、大きい方を催すと自己申告できるようになった。ちなみに「ウー」はタイ語でウンチ。オシッコは「チー」。急いでトイレにオン。AM7:13。

スッキリした彼女を呼ぶ。駆け寄ってきて、本日2回めのハグ。アナタまだ、お尻洗ってないよね…そのまま抱っこしてシャワールームへ。小さい体にシャワージェルをまぶし、頭からつま先まで全身を丁寧に洗う。タイ人は朝も昼も夜もシャワー浴びる。俺もすっかりそのペースに慣れた。彼女も恐らくそうなるんだろう。誰と似たのか(ほぼ俺だ)天パの髪が水に濡れて更にクルクルとなる。これ、結構好き。浴び終わったら妻と選手交代してもらって、歯磨きタイム。タイ語で歯磨きソングを歌いながら要領良く磨きあげていく。どうにもコレが苦手で、いっつも歯ブラシをガッツリと噛まれてホールドされてしまう。その間に、トイレを済ませて、クローゼットへ。今の職場はスーツを着る必要がないので、とても楽だ。ライトグレーのポロシャツに濃い目の色のジーンズ。AM7:29。

彼女にも服を着せて、園に持っていくリュックのチェック。基本的には昨晩に準備済みで、朝入れるのはお水の水筒(ストロー付き)ぐらい。あ、今日はプールの日だったんじゃない?と言われて、干してあった水着とプール用の紙オムツを入れる。住んでいるところにもプールが付いているので、彼女は毎日プール三昧だ。俺も自分のひらくPCバッグminiをチェック。PC&必需品のタオルハンカチを忘れないようにしないと。自分のバッグを肩掛けして、抱っこ紐を装着。腰の部分に座るところがあるエルゴっぽいやつね。そいつに彼女をイン。背中にはリュックを背負う。右手にヘルメットを持って部屋を出る。AM7:35

妻はエレベータまでのお見送り。彼女と俺にキスして、部屋に戻る。哺乳瓶洗って愛しの二度寝タイムかな。俺は、そのまま1階まで降りて駐車場に向かう。最近オフィスの近くに越したのだけれど、車では渋滞するので通勤はもっぱら原付バイク。彼女は駐車場係のおじちゃんにも手を合わせて朝の挨拶。抱っこ紐にインしたままで彼女と共にシートにまたがる。日本ではちょっと考えられない感じだけど、三人乗りも普通に見るタイだとまぁそんなに違和感はない。ヘルメットかぶってエンジンオン!「イェーイ」という彼女の声。以前、バッテリが上がった時、キックスタートに難儀して時間がかかって以来、エンジンがかかると喜ぶようになった。AM7:40 `

園までつかの間のんびりドライブ。この時間、かなり好き。運転しながら、色々と話しかけている。彼女は反応したりしなかったりだけれどね。ほどなく園に到着して、タイ人の先生が「オハヨー、サワディカー!」と彼女を迎えてくれる。ここは日本人の先生もいて園の方針としては日本式なんだけど、タイ人スタッフも多いのでいい感じに雑で緩くて良い。先生に抱かれた彼女は、こちらをちらりと見ると園の中に消えていった。当初は登園のたびに泣いていたけど、今ではこっちのことはお構いなしで園を楽しんでいるようで安心。仕事終わったら迎えに来るね。AM7:51。

スクンビット通りをちょこっと走り、Uターンしてオフィスに向かう。曲がったソイ(タイの小路)入口付近の屋台で売っているムーピン(甘めのタレがついた豚肉の串焼き)とカオニオ(タイのもち米)を朝ごはん用に購入。屋台のおばちゃんらと軽口を叩きつつ、隣のドリンク屋台でチャーイェン(めちゃ甘いタイ式ミルクティー)も購入したら、オフィスのあるビルへ。AM8:00。

ドリンク屋台のおばちゃん

朝は、大体こんな感じ。特別なこと無くても幸せを感じられる、瞬間々々。

グッドモーニング、バンコク。